前回の記事では、生成AI時代のマーケティングにおいては、現場を起点とし、一次情報を含むコンテンツを作成すべきだとお伝えしました。
生成AIによってコンテンツ作成のハードル自体は大きく下がっています。しかし、一次情報を含まないコンテンツの価値は、今後ますます薄れていくでしょう。
サービスを提案・提供する現場のメンバーが、日々の活動の中で得た重要なノウハウや知見を価値として提示し、それを生成AIで整えていく。この流れでコンテンツを作ることが、最も効率的だと考えています。
今回は、数ある現場の中でも、インサイドセールスがマーケティング向けのコンテンツを作成すべき理由について説明したいと思います。
インサイドセールスはホットリード化の最前線
商談化前の顧客に最も近い位置にいるのが、インサイドセールスです。
インサイドセールスが持つ「顧客を商談化するまでのノウハウ」や「判断に至るまでの思考の変化」を一次情報として盛り込めれば、顧客にとって本当に有効なコンテンツを生み出すことができます。
彼らは日々顧客と接点を持ち、「どうすれば顧客が商談につながるのか」を常に考えながら活動しています。
問い合わせに至った最初のイベントやきっかけ、あるいは商談に至るまでの流れについても、顧客と直接会話する中で情報を得ています。
つまり、顧客が商談へと進む際の変化を、最初に体感している存在がインサイドセールスです。
どのようなメッセージが実際に機能しているのかを、机上ではなく「肌感覚」で理解している点が大きな強みです。
インサイドセールスがコンテンツアイデアの源泉
商談化した後の段階と、商談化する前の段階とでは、顧客が問い合わせ時に注目しているキーワードや観点が異なることは少なくありません。
顧客が最初に接点を持った段階で、何に関心を持っていたのか、この部分について最も多くの知見を持っているのが、インサイドセールスです。
インサイドセールスが主導してコンテンツ作りに関わることができれば、実際の現場において、顧客がサービスや課題に向き合う「瞬間」を意識したコンテンツを作成できます。
どのような言葉に顧客のアンテナが立っているのかを理解した上で取り組めば、より実践的で、成果につながりやすいコンテンツになるはずです。
インサイドセールスをコンテンツの実験場化
生成AIは、インサイドセールスが提示するコンセプトアイデアを具体的なコンテンツへと落とし込むために活用しましょう。
生成したコンテンツを、インサイドセールスが実際にメールとして顧客に送信することで、顧客の反応をダイレクトに検証することも可能です。
顧客の反応を評価し、有効だと判断された内容をマーケティング側へフィードバックできれば、インサイドセールスは「コンテンツの実験場」としても機能します。
今回はインサイドセールスにおけるコンテンツ制作について説明しましたが、生成AIをうまく活用し、自社なりの形で現場の知見をコンテンツ化する取り組みを進めてみてください。

ソフトバンクに新卒入社後、法人向けセールスとしてキャリアをスタート。その後は法人マーケティングチームの立ち上げに携わり、ユーザーとしてSalesforceの活用を経験。以降、アビームおよびPwCにてSalesforceを中心としたCRM領域のDXプロジェクトに参画。構想策定から要件定義、開発、実装まで、幅広いフェーズでシステム導入プロジェクトに従事
