セールスやマーケターとして順調に成果が出ていると、自分自身の能力と、会社や環境が与えてくれている条件との境目が曖昧になりがちです。
その結果、気づかないうちに成長が鈍化してしまうことがあります。
今回は、自身のスキルやレベルをどのように客観視すればよいのか、私なりの考え方を紹介したいと思います。
ゼロベースを想定
自分の能力を客観的に捉えるために、一つの仮説として次のような状況を想像してみることをおすすめします。
転職先の企業で、
・顧客の引き継ぎは一切なし
・広告予算もなし
・誰も知らない商材を売らなければならない
この状況で、自分は何をするだろうか、と考えてみるのです。
このとき、「今の会社を離れても連絡が取れる人脈」と「前提条件に依存しないポータブルスキル」は持っているものと仮定し、その状態で何ができるのかを考えてみます。
ゼロベースで施策を検討
すべてがゼロベースの状態であれば、セールスであれば「どうやって顧客に会うのか」を具体的に想像できるでしょうか。
名刺も過去の取引実績もありません。
このとき、「あの顧客なら、会社が変わっても会ってくれる」と確信できる相手がいるのであれば、それは営業として顧客関係を積み上げてきた証拠だと考えられます。
マーケターであれば、自身のコンテンツ力によって、SNSやブログ、YouTubeなどからオーガニックに集客できるかどうかが、一つの実力を測る観点になるでしょう。
解像度が高いほど、自分の力量も明確
「何となく自分ならアポが取れる」「集客できるはずだ」と考えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、このときの想像の解像度の高さこそが、本当の実力を測るポイントです。
もし具体的な手順や障害があまり思い浮かばないのであれば、まだまだ伸び代がある状態だと捉えてください。
「手紙を書けばいい」「テレアポすればアポが取れる」といった粒度で拡販できると考えているうちは、現実に待っている落とし穴を十分に意識できていない可能性があります。
世の中で何らかのサービスを見かけたときには、「これを自分がゼロベースで売るとしたら、何をするだろうか」と一度立ち止まって想像してみてください。
本当のポータブルスキルを追求
本当のポータブルスキルとは、前提条件がなくても使えるスキルだと考えるべきです。
あらゆる自分に有利な条件を取り払ったうえで、それでも発揮できる戦術や戦略。
それこそが、本当の意味でのポータブルスキルです。
セールスやマーケティングの分野で、常に向上心を持ち続けるための視点として、ぜひ頭の片隅に置いてみましょう。

ソフトバンクに新卒入社後、法人向けセールスとしてキャリアをスタート。その後は法人マーケティングチームの立ち上げに携わり、ユーザーとしてSalesforceの活用を経験。以降、アビームおよびPwCにてSalesforceを中心としたCRM領域のDXプロジェクトに参画。構想策定から要件定義、開発、実装まで、幅広いフェーズでシステム導入プロジェクトに従事
