SFAを導入する際、カスタマイズ性の高いサービスを選ぶと、あらゆる業務をすべてSFAの中に集約しようとするケースがあります。
しかし、あらゆるシステムの代替となるサービスは存在しません。
機能を一か所に集約することで、かえって使いづらいシステムになってしまうこともあります。
本記事では、SFA導入時によく検討されるものの、実は苦手になりやすい機能について解説します。
汎用的なコンテンツ管理
まず挙げられるのが、汎用的なコンテンツ管理です。
営業提案資料だけでなく、あらゆる社内資料をSFAに集約したい、というアイデアが出ることがあります。
しかし、SharePointやGoogle Driveのように検索に特化したサービスと比較すると、
検索速度や関連資料の検索精度、画面表示のユーザビリティにおいて、どうしても見劣りするケースが多くなります。
そのため、社内のドキュメント管理基盤としてSFAを利用する場合は、
過去に同様の用途で利用された事例があるかどうかを、事前にベンダーへ確認することをおすすめします。
予算管理
商談の予算を含め、商材別や日次レベルといった細かな粒度で予算管理を行いたい場合も注意が必要です。
このような管理をSFAで直接行うと、運用が複雑化しやすくなります。
Excelであれば、セルに数値を入力するだけで柔軟に管理できますが、
SFAでは日次予算を管理する場合、日次ごとにレコードを作成する必要が出てくることがあります。
これを部署単位や商材単位で作成・管理していくと、
日常業務としての運用負荷は非常に大きくなります。
予算管理については、自社が本当に必要とする管理粒度と、
その運用が過度に複雑で高負荷にならないかを、事前に丁寧に検討すべきです。
財務会計
売上データがSFAから集計できることから、
収支を含めた簡易的な会計情報をSFA上で管理したい、という発想が出ることもあります。
しかし、SFAには会計システムにおける決算処理に相当する仕組みが、標準機能としては存在しません。
仮にカスタマイズで実装した場合でも、
勘定科目の追加や制度変更への対応など、長期的な改修を前提とすると、
保守コストの非常に高い仕組みになる可能性があります。
SFAの特性を活かした機能開発を
SFAには本来想定された業務領域があり、それを大きく超えた用途までカバーしようとすると、
結果として使いづらいシステムになってしまうことがあります。
SFAでの機能開発を検討する際は、
その機能が本当にSFAの特性に合っているのかを見極めることが重要です。
判断に迷う場合は、ベンダーに過去の事例を確認し、
適切なアドバイスを受けながら進めることをおすすめします。

ソフトバンクに新卒入社後、法人向けセールスとしてキャリアをスタート。その後は法人マーケティングチームの立ち上げに携わり、ユーザーとしてSalesforceの活用を経験。以降、アビームおよびPwCにてSalesforceを中心としたCRM領域のDXプロジェクトに参画。構想策定から要件定義、開発、実装まで、幅広いフェーズでシステム導入プロジェクトに従事
